美少女ゲームマニアなら話の種に読んでおきたい名作、
『16bitセンセーション』(原案・みつみ美里、甘露樹、漫画・若木民喜)。
別の設定でアニメ化もされていますが、今回紹介するのは原作版。
タイムトラベルとかはないです。

時は1992年、女子大生のメイ子が流れで美少女ゲームの原画のアルバイトをすることになり、
同僚とともに美少女ゲーム業界の道を歩んでいく物語です。
登場人物はフィクションながらも、
虚実織り交ぜた物語は美少女ゲームファンなら大興奮間違いなし。
戦場を戦い抜く美少女とおじさんの勇姿は必見です。

そしてもうひとつの見どころは、実名ありの懐かしい話が満載なこと。
同級生、DESIRE、同級生2、WHITE ALBUM、ときメモ等々……。
時折挟まれる美少女ゲーム業界コラムもデータ的に必見です。
私はギャルゲーデビューが2000年だったので、
同級生やPCエンジン版のときメモは憧れの存在。
それをリアルタイムでプレイしているキャラクター達を見ると、本当に羨ましくなりました。
同級生はDMMで1999年版をプレイしたのですが、
やはり初出のグラフィックの独特の美しさがになってしまいます。
ネットで見ると本当にきらきらしていて美しい。
技術は進化しているのでしょうが、素晴らしい時代だったのだろうとつい思いを馳せてしまいます。

2024年11月現在、単行本は今2巻まで出ています。
同人誌主体の作品のようなので刊行ペースは穏やかですか、
ぜひこれからも読んでいきたい作品です。