今も昔も皆大好きオードリー・ヘップバーン。
今回紹介するのは少しマイナーな、
でもとっても素晴らしい作品、「マイヤーリング」です。
もともとはアメリカのNBCで1957年にオンエアされたテレビ作品。
映画的映像を舞台のように一度だけ撮影、生放送されたものです。
それゆえ幻のオードリー映画とされていましたが、
2013年最新技術で復元され、世界の映画館で上映されました。
このうたい文句に魅了され、当時慣れない六本木まで足を運びました。
宝塚ファンなので筋書きは知っていましたが、
もちろんアナトール・リトヴァク監督のものを観るのは初めて。
こんなに期待して鑑賞した映画は珍しい気がします。
物語の舞台は19世紀のオーストリア=ハンガリー帝国。
ルドルフ皇太子(メル・ファーラー)は宿命として望まない結婚をしましたが、
不満を募らせ遊び暮らす日々を送っていました。
そんななか、訪れた公園で美しく純粋なマリー(オードリー)と出会います。
惹かれあうふたりでしたが、待ち受けていたのは様々な困難でした。
ふたりの恋を主軸に物語は進んでいきます。
流石はオードリー。
一途で純粋なお嬢様をこれ以上ないくらい完ぺきに演じていました。
所作で表現された育ちの良さ、美しさに目が釘付けになりました。
そしてルドルフを信じ、疑わない瞳の迫力。
観たかったオードリーが詰まった作品でした。
「マイヤーリング」はその後DVD化され、自宅でも末永く楽しめるようになりました。
大切にしていきたい作品です。