ハーレクインには色々なカテゴリーがありますが、私がいつも読んでいるのが「ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル」。正直現代劇は境遇が近くて息苦しくなってしまうことが多いので、遠い昔の、異国の物語だと安心して恋愛を楽しめるので大好きです。宝塚ファンははまるかもしれません。宝塚ファンの私ははまりました。

今回紹介するのはニコラス・コーニック作、鈴木たえ子訳の「放蕩貴族と未練の乙女」。ポリーは5年前、愛するヘンリー卿との駆け落ちを未熟ゆえに断ってしまいます。そして5年たっても彼を忘れることができず、様々な男性からの求婚を拒み続ける日々を送っていました。そんなある日舞踏会で再会した二人は、酔った勢いのままキスしてしまいます。

大好きな人との再会、羨ましい。次第に再び惹かれあっていく二人ですが、
ヘンリー卿の放蕩者という評判に加えて様々な誤解を続けたポリーは、ヘンリー卿の自分への愛を常に疑うことになります。こんなに一途に愛されているのに!とやきもきする反面、恋して不安になり続けるポリーにもまた感情移入。強くてかっこよくて自分だけを愛してくれる男性、というのはハーレクイン定番のヒーローですが、ポリーが敵に無理やり求婚された後のヘンリー卿の敵への台詞、最強です。ぜひ読んでみて下さい。236ページです。またオチはそう来たか!となって面白かったです。

一途な愛をお求めの方、愛する人との再会に弱い方はぜひ!